Social Welfare Corporation KUJIRA

  • ことばの種(STさんのつぶやき)

大好きじゃな~い💢😠💢

我が子、絶賛いやいや期だった頃のエピソードです。

私の家は、山間部にあって、ご近所付き合いが密な地域です。

普段の生活も、子育ても、近所の方が何かとフォローしてくださいます。

ありがたいことに、我が子も近所のおじいちゃん、おばあちゃんや、少し年上のおねえさん達に、それはそれは大切にかわいがっていただいて育ちました。

理由は何だったか…

忘れてしまったのですが、強く注意したのだったか、要求を却下したのだったか、子どもがひどく怒ってしまったことがありました。

子どもなりに、一生懸命考えたのでしょうね。

この怒りを、どんなことばで伝えたら、この、言うことを聞いてくれない母に、爪痕を残せるか…

そして、幼児の持っているボキャブラリーの中から、必死でことばを広い集めて、表現したのが。

「もうっ!もうっ💢

 おかあさんなんか!

 だいすきじゃな~い💢😠💢」

本人は真剣なのでしょうが、力が抜けてしまいますよね(笑)

親バカを承知で言うのですが、うちの子、本当にかわいくて…

一人っ子なもので、余計にかわいくてたまらないんです。

上述した生活環境もあり、わりと気持ちに余裕を持って接することができるせいもあったでしょうか?

そういえば、子どもに対して否定的なことばを言ったことが、あまりなかったかもしれません。

それに、子どもの少ない地域で、年齢の近い子ども達の中でも、末っ子ポジションでしたから、近所の皆さんや、お友だちからも、「かわいい」「大好き」などの、優しいことばしか、かけられたことがなかったのでしょう。

(本当にありがたいことです。)

たぶん、優しい、いい子だから、そういう表現になったのではなく(優しい、いい子ではあると思っていますが)、「きらい」とか「バカ」というような、その場にふさわしい(?)ことばを知らなかったのでしょうね。

意図してそうなったわけではなかったのですが、もし、この時、「おかあさんのバカ!」とか、「だいきらい💢」というような、場面としては正しい、でも、良くないことばを言ってしまっていたら…

大人げない母は、もっと強く叱ってしまい、そのことで、子どもはますます機嫌を損ね…

収拾がつかなかったかもしれません。

ところが、「大好きじゃない」なんて、舌っ足らずな、かわいいことを言われてしまうと、叱っていたはずの、こちらも脱力してしまいます。

「そっかー、大好きじゃないかー?

 じゃあ、どうしたら大好きか、一緒に考えてみようかねー」

子どもが、気持ちを理解してもらいやすい、歩み寄ってもらいやすいスキルを身に付けるために、周囲の大人のことばかけって、大切なのだなと思った出来事でした。

…うちの子、「バカ」とか「キライ」って、すぐ言っちゃう💦と思われた保護者さん、わかってますよ!

別に、お子さんに「バカ」とか「キライ」とか、頻繁に言っている訳ではないんですよね。

もしかしたら、お子さんに対して、そんなこと言ったことないよ!という場合だってあるかもしれません。

子どもって、聞いた回数は少なくても、強いことば、キツいことばを覚えやすいです。

(語気の強さや表情も含めて、意図が分かりやすいからかな?)

ご家庭で使わないことばでも、園生活やお友だちとのやりとり、テレビ等で、耳にして覚えてしまうことがあります。

それらのことばを、耳に入れないように…というのは、無理があるし、ちょっと不自然だと思います。

ちょっとだけ、意識するといいかな?と思うのが、子どもにあまり使ってほしくない、強いことばに触れた時、別のことばで上書きすることです。

「イヤだって言ってるね」

「○○ちゃんは、悲しかったんだね」

「おもちゃが欲しかったんだって」

こうして、より望ましいことばに置き換えることで、適切なことばで気持ちを伝えることに繋がっていきます。

また、親しい大人が、他者の気持ちを代弁し、子どもに説明することで、自分以外も「思い」を持っていることに気づくきっかけとなり、いずれ、子ども自身が他者の心情を理解しようとする姿勢を育むのではないでしょうか?

…「大好きじゃない」なんて言っていた我が子も、すっかり大きくなり、思春期にさしかかりました。

いつ「うるさい、くそばばー」とか言い出すかしら?と、楽しみにしているのですが、今のところ、まだ、その気配はありません。

さあて、その時が来たら、何て言い返してやろうかな?

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