- ことばの種(STさんのつぶやき)
カルタ!
お正月が近いので、私が好んで子どもたちに持ちかけるカルタ遊びの1つを紹介します。
それは、CDやスマホ等の音源を使って、耳で聞いた音に該当する絵カードを取る、音当てゲームです。
カードゲームやプリント教材として市販されているものもありますし、自分で絵カードを作って、遊ぶ方法もあります。
このゲームのいいところは、通常のカルタのような、長い文や文字を使わないので、ことばの発達に差のある子ども同士でも、(適宜、大人の介入はあった方がいいと思いますが)楽しめる点です。
また、録音した音源でなく、オノマトペ(擬音語)から、絵を選んだり、反対に、絵やことば(動物名、場面を表すことば等)から、音(オノマトペ)を答えたり…
発達段階に応じて、遊び方を変えることで、難易度の調節ができるのも、楽しいです。
「楽しさ」で言うと、こういった点が推しポイントなのですが、ST的立場でおすすめしたいのは、「聞く」練習になる点です。
ある程度の理解や発語があって、保護者の皆さんが「あと1歩」を期待されるケースでは、例えば、お子さんが、自分の言いたいことは言えるけれど、会話のキャッチボールができないとか、お口の機能に特別問題はないみたいなのに発音が不明瞭で幼い感じがする等のご相談が多いように思います。
その全てに、必ず該当するというわけではないのですが、こうした「惜しい!」状況にあるお子さんの多くが、相手や自分のことば(音)に注目して聞くことが得意でないように見えます。
話せるけど、相手のお返事や声かけには注意が向きにくいから、「会話」は成立しにくい。
自分の発したことばに注目していないから、不明瞭な発音になっていても気づきにくく、他者の発話と比較し、修正することが難しい…等々。
子どもに、興味のないことを「聞いて」と言っても、難しいです。
…だって、興味がないから、聞かないんだもの。
まして、ことばや音なんて、一瞬で、時間と共に流れて消えてしまうので、元々注目するのが難しいのが当然なんです。
だったら、遊びとして、「聞く」ことを取り入れるのはどうでしょう?
ご本人がお得意で、子ども自身も好きなら、歌や楽器でもいいと思いますよ。
私は、残念ながら、楽器はリコーダー(そこそこ上手なんですよ!)しかできないし、「音」の方が、短くて単純で、聞くのが楽かな?と思うので、音当てゲームとして取り入れています。
(以前、某児童クラブで、1小節程度の音符カードを提示して、拍手でリズムを取る遊びをしているのを見たことがあって、あれもいいなーと思います。)
ちなみに、同じような狙いの教材や音源はたくさんあるのですが、私の個人的おすすめは「音カルタ(銀鳥産業株式会社)」のアプリです。
提供される音源に加え、自分で録音した音を使ったり、不快な音を除いて再生したり、任意の音を選んで再生したり…と、様々な機能があって便利です。
何十枚もの絵カードを並べると、探すのが大変でも、予め2枚、5枚、10枚…と、無理のない数に絞っておけば、負担なく楽しみやすいかと思います。
このアプリ、セットになる絵カードが販売されていて、そちらもとってもよいのですが、私、絵カードの方をうっかり紛失してしまい💦
仕方がないので、別の絵カードを使ったり、イラストだとピンと来にくいお子さん向けに写真を使ったりして、使用しています。
もうすぐお正月。
ご親戚やお友だちとの集まりに、カルタ取りの要領で音当てゲーム、いかがですか?
お子さんが、普段使っている絵や写真のカードをめくりながら、オノマトペを添えるという遊び方も、ふれあい、安心して過ごす時間を作りながら、無理なくことばの発達を促すことのできる、素敵な取り組みだと思いますよ。
イレギュラーなスケジュールの増える、年末年始、保護者の皆様にご無理のないように、お子さんが「楽しい」と思える経験ができるといいですね。
本年は、更新の遅れがちな投稿に、お付き合いいただき、ありがとうございました。
どうぞ、よいお年をお迎えください。