- ことばの種(STさんのつぶやき)
ラブラブ週間
インフルエンザ、コロナウイルス感染症、風邪等々…
子ども達が体調を崩し勝ちな季節です。
特に、幼稚園、保育園、学校等、集団生活を送る子ども達は、びっくりするくらい、色々な感染症を持って帰りますよね💦
苦しくて、子ども達はかわいそうだし、ご家庭でお世話をする保護者の皆さんも、しんどいし、本当に大変です。
…でもね、私の周りの、保育士さん達のほとんどがそう言うし、私自身も実感としてそう感じるのですが。
体調を崩した後の子どもって、「できること」「わかること」が、急に増えるよねー…
数日ぶりに会うから、その間の成長が目につきやすいというのもあるとは思うのですが、実際に、色々な面で急激に伸びているように感じることは多いです。
たぶん…
お家で保護者の方(ママの場合が多いかな?パパや、じいじ、ばあばの場合もありますね。看病やお仕事の調整、お疲れさまです)と、いつもより、密に、ぴったりくっついて過ごすことが、大きな要因の1つなのではないでしょうか?
というのも、「伸びたなー」と感じることのうち、特に強く実感するのが、対人関係にかかわる側面であることが多いからです。
ある男の子は、あまり他者に興味がなくて、お名前を呼んでも、遊びに誘っても、視線を合わさず、黙々と1人遊びをしていることが多いお子さんでした。
けれど、風邪をこじらせて2週間近くお休みし、久しぶりに登園できるようになってからは、ずいぶん視線が合うようになりました。
1人遊びは変わらず好きですが、「一緒にしよう」と言うように、職員の手を引いて、隣に座るように誘うことが増えました。
ある女の子は、やはり、他者とかかわることに、あまり意欲的ではなかったのですが、インフルエンザでお休みした後は、登園の時に、担任の職員に満面の笑顔でかけより、
ハグをしてくれるようになりました。
また、別の男の子は、体調不良からの回復後、私の髪をぐわしっ!と掴んで引き寄せ、おでこにほっぺをチュッとくっつけて、目を合わせてにっこり(^O^)するあいさつをしてくれるようになりました。
(距離感や、より望ましい接し方は、追々学んでいこうね(笑))
悲しくなると、おもちゃを投げたり、ただ「わー」と大きな声をあげて泣いたりしていましたが、職員の目を見て「ママー(ママに会いたいよ!)」と言ったり、職員の手を引いて給食室の方へ連れて行き、「お腹が空いたんだ」と伝えたりするようになりました。
長いお休み期間、お家の方につきっきりでお世話をしてもらい、向き合い、たくさん話しかけてもらったり、訴えに対応してもらったりしたことで、「わかってもらえるんだ」「人とかかわるっていいものだ」「人って、自分を大切にしてくれるんだ、大好きだ」という、コミュニケーションの基礎が、より一層整ってきたのでしょう。
病欠期間は、ラブラブ週間。
(しんどいけど!)悪いことばかりでは、ないのかな?
ただ、誤解しないでほしいのですが、このことは、普段の保護者さんとお子さんのかかわり方、向き合い方が足りないということと、イコールではありません。
病気の時ほどの、つきっきりのかかわりを、普段から、毎日毎日続けるのは、お互いにとって、たぶん、しんどいですよ!
特に、人とのかかわりが苦手だったり、興味が少なかったりするお子さんの場合は、あまりにも「グイグイ」いきすぎると、混乱して怒ってしまうのではないでしょうか?
一生懸命かかわる、大人の方だって、いつも、ず~~っとがんばり続けては、疲れるし、反応が薄いと悲しくなってしまいます。
よかれと思ってがんばっているのに、怒られたりしたら、ちょっと腹も立つかもしれませんね。
(↑これ、子どもにも言えることです。もしかして、子どもなりに考えて、よかれと思って失敗しちゃったのか、それとも、ただのイタズラか、観察してから注意してあげてくださいね。)
このラブラブ週間が、効果的に成立するのは、「いつもとは違う、何かの機会」であることと、子ども自身の受け入れが条件です。
園や学校に行かず、ママ(パパやじいじ、ばあば)と2人きりでお家にいるという、非日常であることで、「いつも通りの、自分の世界」に、他者が介入してくることを、ふだんより容認しやすくなります。
(元々「いつも通り」じゃないし、子どもなりに、今の状況が期間限定なのがわかるので。)
それから、なんだかしんどくて心細いために、誰かに甘えたい、頼りたい心情は、親しい大人からのアプローチを心地よいものとして受け入れやすいですね。
子どもの体調不良の増えるこの時期、ご家族にとっても、しんどい、苦難の時ですが、成長のチャンスでもありますよ。
でも!
無理はしないで。
家事は、いつもよりちょっぴり手を抜きましょう!
兄弟姉妹のお世話は、他の家族や親戚の手も借りましょう。
お家での過ごし方に困ったら、担任の先生に相談してみましょう。
…少しくらい、テレビや動画に頼っても、いいと思いますよ。
特別なことをして、成長を促そうと気負う必要はないのです。
側に寄り添うことが、十分にことばの種を育てるケアになります。
今はしんどいけれど、体調が回復した時に、「あ♪」と喜べるような、小さな1歩を発見できるといいですね。