Social Welfare Corporation KUJIRA

  • ことばの種(STさんのつぶやき)

お手紙書いたよ!

先日、センターの避難訓練に、伊予消防署の方が来てくださいました。

くじらチームのお友だちに、感謝のお手紙を作成してもらいましたよ。

字を読むのが得意なAちゃんには、スタンプでお礼のことばを。

結果を楽しみに、根気良く取り組むのが得意なBちゃんには、フロッタージュ(擦り出し)で消防車のイラストを、それぞれお願いしました。

スタンプは、くじらクラフト特製のひらがなスタンプを使用しています。

スタンプ遊びの好きな子どもは多く、私も文字学習の導入としてよく使うのですが、市販の一般的なひらがなスタンプよりも、子ども達の反応が良かったように感じました。

私の私物のスタンプと見比べてみてください。

コロンと大きくて可愛いですよね。

見た目の可愛らしさが嬉しかったのと、子どもの手にフィットする大きさが、扱いやすかったのが、その理由かなと思います。

文字を書くのが苦手(好きではない)子どもの中には、手指の力が弱かったり、少し不器用だったりする子がいます。

こうして、扱いやすいツールを用意することで、「書く」ことのハードルを低くすることができます。

(小さいスタンプで、指先を使う練習をすることも有効なのですが、導入編としては、「持ちにくい〜💢」というストレスを減らしてあげることもまた、大切です。)

この先ずーっと「書く」ことをスタンプで代用していくというわけではありません。

はじめの一歩に、「楽しい🎵」「これならできる❗️」と思えるツールや方法を用意してあげることで、文字を使って表現することを楽しみ、文字学習への意欲を高めることを意図しています。

また、スタンプの印面の凹凸を指でなぞったり、スタンプの天面の表記と、自分が押した印影を見比べたりすることも、文字の形を観察し、理解することにつながります。

フロッタージュに使ったのは、ステンシル用の型紙です。

コピー用紙を重ねて、クレヨンでゴシゴシ!

「何が出来るのかな❓」「ハシゴが出てきたよ!」と、出来上がりを想像しながら、取り組みました。

この取り組みの目的の1つは、書字、運筆練習に取り組むための準備です。

十分な力を込めて、また、紙面が色づくことを意識して、クレヨンや鉛筆で「書く(描く)」こと。

「もっと濃く書いて!」と声をかけることも有効ではありますが、紙の下に敷いた「何か」の感触を感じながら、「書けた」感覚を経験することで、力を入れる感覚をつかめる場合があります。

自分のイメージする力の加減と、実際に書けたものを客観的に見るという経験にもなります。

伊予消防署の皆さん。

「きてくれて ありがとう」

お別れの時には、わざわざ消防車から降りて「これ(手紙)ありがとう😊」と声をかけてくださいました。

こうして、自分が頑張ったことを喜んでもらえる、認めてもらえる経験が、子ども達の意欲を育みます。

本当にありがとうございました。

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