入園式、進級式の時、複数の保護者の方がおっしゃっていたことばについて…。

「ご迷惑をおかけしますが…。」

あのね。

迷惑なんかじゃ、ないですよ！

センターでの生活に慣れなくて、怒ったり、泣いたりすることが、あるかもしれません。

まだまだ成長途中で、応じられないことも、あるでしょう。

大人が、望ましくないと思うような行動も、もちろんするでしょうね。

それが、子どもというものです…。

その行為を「今、がんばってるんだな。かわいいな。」とは、思いますが、私たちは、それを迷惑だとは感じませんよ。

大人が困ってしまうような行動も、子ども達にとっては、気持ちを表すためであり、成長していく過程で、必要な行動であることが多いです。

「私の気持ちを分かってほしいよ」「ぼくのしていることに共感してほしいよ」

望ましい行動がわからないから、他の表現手段を知らないから、そのように

振る舞わざるを得ない場合もあります。

わかっているけれど、自分の感情や行動をコントロールしきれないこともあります。

センターは、子ども達のそうした行動を受け止め、望ましい行動や意思表示の方法を伝えたり、よりよい行動を練習したりする場でもあります。

少しずつ、学び、身につけていきますよ。

こんな時、どうすればいいのかな？

こんな風に伝えれば、思いが叶うんだ！

こうしたら、ほめられたよ！うれしかった！

という経験を積んでいきましょう。

もちろん、お子さんによって、発達段階や、得意なことはそれぞれ違います。

応じやすい促し方や、わかりやすい伝え方も、お子さんによって色々です。

それぞれの子ども達が、楽しく、幸せでいられるために。

子ども達自身も、お家の方も、私たちも。

一緒に試行錯誤していきましょう。

文責：児童発達支援センター伊予くじらST