Social Welfare Corporation KUJIRA

  • ことばの種(STさんのつぶやき)

ポップコーン🍿

子ども達にとって、環境を整えることは、とても大切だと実感したエピソードをご紹介します。

新年度が始まって間もないある日、くじらチームの子ども達と、サーキットを楽しみました。

「ヨーイドン!を聞いてから、スタートする」「コースの順路を守る」などのお約束を頑張って守れて、「さすが、かっこいいくじらチーム🐳」な、みんなでした❗

ところが、「あーあ💦」な瞬間も1度だけありました…。

職員が、サーキットに使うカラーボールを、大きなダンボールから、小さなカゴに移しかえようとした時です。

…カゴの位置がずれて、カラーボールがバラバラと散り広がっていきました。

その瞬間、それまでピタッと座って待っていた子ども達が、「キャー🎵」と歓声を上げて、走り出しました❗

ポップコーンみたいに跳ね回り、誰1人、元の場所には座っていませんでした💦

カラフルなボールが、たくさん、ホールいっぱいに転がり出す様子に、楽しくなり、身体の動きも、声も、抑えられなかったのでしょうね😆

年長さんが多く、新入園児さんの少ない、くじらチームですら、魅力的なものが視界に入ってしまうと、我を忘れてはしゃいでしまうことがあります。

もっと小さな子どもや、集団生活に慣れていない子どもなら、ホールなどの広い場所で、走り出してしまうのも、無理のないことかもしれませんね。

本当に楽しそうで、とってもかわいかったのですが、職員としては大反省です。

子ども達が集中して活動するためには、刺激になる要素は、なるべく減らす必要があります。

お話を聞く時、絵本を読む時、お食事の時など。

子ども達の気になる物は、ありませんか?

テレビを消したり、中の見えない箱や棚にお片付けしたりするだけでも、子ども達の取り組みは、ずいぶん変わりますよ。

これらのことに加え、センターでは、活動の流れが身につくまで、本棚やおもちゃ箱を、布などでカバーしたり、棚を裏返したりすることで、刺激の調整をしています。

(そこにおもちゃなどがあることは、子ども達も知っているのですが、視界に入らないだけで、目の前の活動に注目しやすくなります。)

お家のリビングなど、ご家族との共用スペースであれば、パーテーションなど(センターでは、ダンボールにきれいな紙を貼ったり、色を塗ったりしたもので代用することもあります。)で、空間を仕切ることも有効ですよ。

大人がして欲しいことに、子ども達が応じないのには、様々な理由があります。

もしかしたら、「イヤ」「やりたくない」ではなく、周囲のことが気になって、集中できないのかもしれません。

子ども達の様子を観察し、応じやすい環境を作ることも、大切な支援の1つだと考え、工夫を重ねています。

くじらブログ一覧へ