Social Welfare Corporation KUJIRA

  • ことばの種(STさんのつぶやき)

「その時」が来れば…

センターの子どもたちの中には、「みんなで一緒に」の活動場面が苦手なお子さんがいます。

マラソン、ダンス、制作等、1人でならできるけれど、「みんなで一緒に」はやりたくない…。

できるけど自信がない、注目されるのが苦手、大きな音やざわざわした環境が苦手、みんなが集まっている雰囲気がイヤ等々。

考えられる理由は様々です。

運動会や発表会等で、「一緒に参加」が苦手な様子が見えてしまうと、親御さんとしては切ないし、ご心配なことでしょう。

ですが、私は「みんなで一緒に」が難しいこと、それ自体は、大きな問題ではないと思っています。

ご家庭や、個別で対応できる範囲で、その活動そのものを経験することはできるからです。

ただ、個別だと、回数や時間が「できる範囲」に限定されてしまいます。

「みんなで一緒に」を受け入れられれば、様々なことを経験をする機会を、より多く得ることができます。

将来的には、楽しく、豊かな人生につながるから、できればより良いことですね。

では、見守る大人はどうすればよいでしょうか?

そう考えると、「一緒にしなさい」と強いるより、子どもが自然に「やってみようかな…?」と思える環境を工夫する方が、大人の対応として、望ましいのではないでしょうか?

①これならイヤじゃないかも、できるかも。

②ちょっと面白そうかも。

③親しい人(ご家族、友だち、職員等)がしているから、ひょっとしたら楽しいのかな?

と、思うことができれば、ある時、ふと参加できる場合があります。

加えて、初めは「やりたくない」という気持ちを受け止められることも大切です。

参加を強要されないという安心感があってこそ、落ち着いて活動を観察し、「やってみてもいいかな」と思える要素に気付くことができます。

「やりたくない」と言えたね。

遠くから見ることができたね。

その場にいることができたね。

ちょっとだけ、一緒にやってみたね。

いつか、お子さんが「やってみよう❗」と思える、その時が来るまで、ほんの小さな1歩に見えるかもしれない、日々の前進に気付き、そのことを認め、ほめてあげましょう。

余談ですが、私自身は、最近、幼稚園の頃からずっと大の苦手だった水泳を、ようやく「やってみよう」と思えるようになり、月1~2回の教室に通うようになりました。

きっかけは、我が子のスイミングの様子を見ていて、あんまり気持ち良さそうで、楽しそうだったから。

「その時」が来るのに、ン十年かかってしまった私は、ちょっと規格外かもしれませんが、活動の様子を「見る」ということは、「参加」の1つの形だということを、実感しています。

文責:児童発達支援センター伊予くじら

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